
| 「繁栄の足元で地が震え、神が震えます」 犬塚 契牧師 主はこう言われる。イスラエルの三つの罪、四つの罪のゆえに/わたしは決して赦さない。彼らが正しい者を金で/貧しい者を靴一足の値で売ったからだ。<アモス書2章6節> 南ユダから北イスラエルに出かけて数年間の預言を続けたアモス。家畜を飼い、いちじくを育てる農夫であったので、体制やしがらみから独立した在野の預言者でした。ヤロブアム2世の治世の下で、北イスラエルは繁栄を謳歌していました。領土はこれまでにないほど広がり、貿易が進んで経済基盤が安定していきました。みなが貧しく助け合わねば生きられない時代が終わると社会は分化していき、持てる者が持たざる者を奴隷としていくようになります。金持ちは農民たちに貸したわずか「靴一足の値」をもって使役の権利を得、それをさらに売り渡し、一家の娘たちにもそのしわ寄せがくるようになります。今から2800年前の出来事です。▲しかし、まぁ、残念かもしれないけれど、それもシカタナイコト。こんな時代、上手に立ち回らなきゃいけないのです。結局は、ジゴウジトクでジコセキニンでしょう。本人もそういっていますよ。「こんなことになったのは、自分のせいなんです」って。それに、それにですよ。「靴一足の値」の貧しい人のことなど、誰も覚えていないのです。そんな人いた?…だけど、正直いつか自分もそうなるかもという不安感はありますよ。▲『主はこういわれる。…「わたしは決して赦さない」』神様の怒りは、宗教的祭儀でのミスや神殿の汚れなどではないようです。繁栄の最中に神が怒りで震えています。弱いものがないがしろにされ、それが当然であるかのように受け入れられているのが逆鱗に触れます。責任など取り切れぬ人生の傍らに主イエスが立ちます。 |