2026年2月15日巻頭言


     「罪の出どころ。救いの出どころ。」  市川 牧人牧師
それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた。「皆、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである。」<マルコ7章14-15節>  この御言葉がイエス様によって“今”語られていることの意味を黙想しています。衆議院の選挙が行われる中で(その直後で)、私たちは日本に住む多くの人々が抱く「外からくるもの」への不安に直面します。日本の各地で「外国人が増えると犯罪率が上がる」というような、根拠のない情報による排外的な言説が語られています。それはSNSやAIに乗せて私たちを取り囲みます。多くの人々がそれに倣い「外から入ってくるもの」と自分たちを分離(ファリサイ)しようとしています。しかし、そんな状況の中にある私たちにイエス様は語り掛けます。「外から入るものが人を汚すのではなく、内から出てくるものが人を汚す」と。外から来るものを不安に思うのではなく、自分の内側にあるものに警戒しなさいという主の言葉です。イエス様がその生涯においてファリサイ派たちを批判した事実には、決して一つになれなかった異なる二つの者を“一つ”にしようとするイエス様の意志と計画(エフェソ2章14-15節)が示されています。私たちは、今こそ自分と異なる存在とキリストにあって一つになることを喜びたいと思います。また、私たちは自力でこの外からくるものへの嫌悪や排外意識を自分の中から追い出すことはできません。しかし、イエス・キリストの十字架による勝利だけがそれを成し遂げるのです。罪や悪、汚れは内側から、そして、私たちの唯一の救いと清さは外側からやってくる、イエス様の宣言されるこの原則に今こそ立ち返りたいと思います。